スクリューフィーダーの設計方法
スクリューフィーダーの設計・計算方法
設計計算方法(回転運動式供給機 -スクリュー式-)
Q:供給量 〔kg/h〕
Q:供給量 〔kg/h〕
D:スクリュー外径 〔m〕
d:スクリューシャフト外径 〔m〕
a:スクリューピッチ 〔m〕
N:スクリュー回転数 〔rpm〕
γ:材料の見掛け密度 〔kg/m3〕
φ:充填効率 〔-〕
スクリューフィーダ最高回転数および係数表
物質のクラス | A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|---|
Kの値 | 1.2 | 1.4~1.8 | 2.0~2.5 | 3.0~4.0 | |
Cの値 | 1.0 | 1.0 | 1.5 | 1.5 | |
材料の特性 | 粒の大きさ | 微粉 | 粉~粒 | 粒~小塊 | |
流動性 | 非常によい | 見掛比重:0.65~1.3 | |||
摩耗性 | なし | なし | 中程度 | 大および中 | |
例 | 乾燥穀粒 亜麻の種 麦芽 穀粉 微粉炭 |
ミョウバン いんげん豆 とうもろこし 大豆 コーヒ 粉炭 吸湿した石炭 荒びき穀粒 |
石灰の塊 アスベスト ホウ砂 カーボンブラック 整粒された石炭 フライアッシュ (ダストを含まぬ) 湿麦芽 食塩 肥料 |
セメント 粉砕ボーキサイト 酸化亜鉛 ホタル石 鋳物砂 石灰岩の粉 フルイ分けられた石灰岩 リン酸 粗糖 イオウ 粘土 |
|
スクリュー 最高回転数1) |
径=100mm | 170rpm | 120rpm | 95rpm | 70rpm |
径=600mm | 95rpm | 70rpm | 60rpm | 50rpm |
1)フィーダの最適回転はこの半分ぐらいと考えられる
(参考元:粉体技術ポケットブック)
スクリューフィーダ最大塊径,供給量
スクリューフィーダ最大塊径,供給量表
スクリュー径 〔mm〕 |
処理し得る最大塊径1)〔mm〕 | 供給量2) | |
---|---|---|---|
25%塊 | 100%塊 | 〔m3/hr〕 | |
150 | 20 | 12 | 0.535 |
200 | 38 | 20 | 1.37 |
250 | 38 | 20 | 2.68 |
300 | 50 | 25 | 4.52 |
350 | 65 | 32 | 7.45 |
400 | 75 | 38 | 11.3 |
450 | 75 | 50 | 16.3 |
500 | 90 | 50 | 22.6 |
600 | 90 | 65 | 39.2 |
1)この値はコンベア用のもの。フィーダの設計ではこの半分位が適当
2)φ=0.8,a=0.5D,N=10rpmのときの処理量
F:
W≦1.0 のとき F=2.0
1.0<W<2.0 のとき F=1.5
2.0<W<4.0 のとき F=1.25
4.0<W<5.0 のとき F=1.1
5.0<W のとき F=1.0
設計方法
- 塊を含む場合は,上記の表から必要な最小スクリュー径を求める
- スクリューピッチを径の半分ぐらい,充填効率を0.8程度としてスクリューフィーダ最高回転数および係数表を参考として回転数を決定する。
充填効率φや見掛け密度γは正確には実測する必要がある。 - 回転数がスクリューフィーダ最高回転数および係数表の最高回転数の50%以上になるときはスクリュー径を大きくして計算しなおす。
- フィーダ部の長さL0は,粉体の場合でスクリュー径の約4倍,塊のある場合は約6倍とする。
(参考元:粉体技術ポケットブック)
運搬物の塊の大きさと羽根径との関係
運搬物の塊の大きさと羽根径との関係
全体に対する塊の混入率 | 羽根の直径(mm) | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
75 | 100 | 150 | 225 | 250 | 300 | 350 | 400 | 450 | 500 | 600 | |
10%以下 | 13 | 25 | 38 | 63 | 70 | 80 | 90 | 100 | 115 | 125 | 150 |
20~25% | 10 | 13 | 20 | 38 | 38 | 50 | 63 | 75 | 75 | 90 | 90 |
100% | 6 | 6 | 13 | 20 | 20 | 25 | 30 | 38 | 50 | 50 | 63 |
充填効率
運搬物の種類 | φ |
---|---|
軽くてさらさらしたもの 穀類、微粉炭 |
0.45 |
小粒でさらさらしたもの 豆類、粉炭 |
0.38 |
重さ0.65~1.3t/m3 多少摩耗性のある小塊を含んだもの 小石灰石、小塊炭、カーボンブラック、フライアッシュ |
0.3 |
摩耗性のあるもの セメント、破砕されたボーキサイト、石膏、鋳物砂、 ホタル石、ふるい分けられた石灰石、原糖、いおう |
0.25 |
(参考元:粉体技術ポケットブック)